この本を読む上で2点注意点があります。
注意点その1
悲しみのイレーヌ、その女アレックスの書評でも書きましたが、
「悲しみのイレーヌ」と「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」は
ピエール・ルメートルさんが書いた小説の中の
ヴェルーヴェン警部が出てくるシリーズ物です。
なので読む順番を間違えると場合によってはネタバレ状態で読まなくてはいけなくなります。
くれぐれも、シリーズで読みたい!というかたは、
「悲しみのイレーヌ」と「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」の順に読みすすめてください。
注意点その2
ピエール・ルメートルさんの作品は全体的に描写がけっこう残虐です。
心理描写がエグかったり、たんに殺されたりする描写が残虐だったり。
ただ、私もピエール・ルメートルさんの作品はこれで四冊目になりますが、
今回の「傷だらけのカミーユ」は描写的には残虐性は一番マシです。
本編の感想
前回のブログでも書きましたが
私はそもそも問題が解決したり、ハッピーエンドになる話が好きです。
そんな私が内容が結構ダークだとわかっているのにこの作家さんの本を4冊も読んでしまったのは、
このピエール・ルメートルさんの書く小説が根本的に面白いからだと思います。
ミステリー好きで残酷なお話でも大丈夫な方はもちろん、そうでない人でも
この作家さんの本は一度は手にとって欲しいです。
本の内容ですが、今回はズバリタイトルの「傷だらけのカミーユ」に集約されているかと思います。
どのように傷だらけなのかは読んでいただけるとわかると思います。
ただ、「その女アレックス」とは違い前後のストーリーの繋がりが話の中に出てきますので、
この「傷だらけのカミーユ」を読む場合は必ず、すくなくとも「悲しみのイレーヌ」は読んで
いただいてから「傷だらけのカミーユ」を読んで欲しいです。
そうでないといまいち話がわからないと思います。
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